Tuesday, November 15, 2011

邪悪の植物: Castor Bean

かなり前に投稿したAmy Stewartの本Wicked Plantsは本棚にしまってしまい、中身を紹介するって言ってたのに忘れてました。。。(^^;)
この本の中に紹介されるCastor Beanは実はうちの温室の前に植えてあります。ちょうど今は一番元気で、とても大きくなった姿を見たら本のことを思い出しました。それで、紹介しようと!


Castor Bean は15ページに紹介されてます!

学名:Ricinus Communis   
英名:Castor Bean    日本名:ヒマ(蓖麻)、とうごま(唐胡麻)
危険度:致死 (DEADLY)

こう見えても。。。とても危険です!!

ヒマはインド又は北アフリカ原産の一年草(暖地では多年草)です。背丈は2.0mまで伸び、大型の葉を作ります。晩夏から葉の間に隠れる花が付き、とても可愛いです。園芸品種としてアメリカで大人気の紅ヒマは幹が赤くて、葉も赤く染まります。とてもインパクトがあって個人的に造園材料として大好きな植物です。

この中の種が毒です!!


しかし。。。とても危険な植物です。この種がRicinという毒が含まれています。たった3つの種を食用するだけで人間が死ぬこともあります。20年代、Mussoliniファシストはこの毒を反対者に飲ませて病気にさせられていました。冷戦時代も、KGBの職員がこの毒を敵によく使われたと言われています。


葉・幹が赤い紅ヒマ

もちろん、すべてが悪いわけではないです。実は、うまく利用するとこの植物はとても役に立ちます。古代エジプトの頃には、すでに種子から採れるひまし油が塗料、香料などに利用されていました。現在は、果実をしぼり灯油や化粧品に使われています。ひまし油は下剤としてもとても効果的ですし、ひましパックは筋肉痛や炎症炎に効きます。

まぁ、よく考えると何でも程よい程度の量が一番いいですね。どんな薬でも量が多いと毒になるし、どんな毒でもうまく使うと逆に薬になるってことですね。
(タバコもそうね、社長!!)

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