Tuesday, September 30, 2008

ユッカのバブルス

ユッカの花が咲きました。白いバブルスみたいなかんじでとても可愛いです。

私は南米生まれなので、ユッカという言葉を聴くとこの植物ではなく違う植物(Manihot esculenta)のことを思い浮かべます。中~南米ではManihot esculentaの根を食用として使われ、ユッカと呼ばれています。とてもポピュラーな食用品とされ、ユッカと聞くと植物というよりは食べ物のイメージを思い描く人のほうが多いのではないのでしょうか。
私も旅行の際に好きでよく食べますが熱処理をしてあり芋の食感に似ています。日本ではあまり出会える機会がないですが結構おいしいものですよ。

学名: Yucca Gloriosa variegata

太い幹に剣状の葉を密につけ、頂部中心から花茎が伸びて丸く大きな白い花を咲かせます。

種類により耐寒性は異なりますが、強健で戸外でも雨ざらし栽培が出来ます。
洋風庭園、列植、ロックガーデン、コンテナガーデニングなど子供など気を使えばさまざまな植栽で素晴らしいアイテムになる植物です。
今どきの建築にもピッタリです。

Thursday, September 25, 2008

彼岸の花

タイミングがとてもよく今週咲いた彼岸の花です。



学名:Lycoris radiata、日本名:ヒガンバナ(彼岸花)、マンジュシャゲ(曼珠沙華)

夏に植木の植え込みをしてたら、穴から謎の球根が出てきました。皆に聞いたのですが何の球根か誰もわからなかったのです。。。 (@_@)

でも捨てるのはもったいないと思い、どんな花が球根から出てくるかすごく気になって植えてみました。2~3ヶ月ぐらい待ってたら先週芽が出てきて、今週彼岸に合わせたのように白い花が咲きました。




最初、花はとても綺麗で、何か嬉しく驚きましたが、その花の背景を調べてみたらちょっと暗い雰囲気になってしまいました。まずは、彼岸花は
鱗茎アルカロイドリコリン)を多く含んで、有毒植物であります。誤食した場合は吐き気や下痢、ひどい場合には中枢神経の麻痺を起こして死にいたることもあります。そのため、彼岸花の名前の別の説には、この花を食べた後は「彼岸(死)」しかない、というのです。それだけではなく、異名が多くて、死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)、剃刀花(かみそりばな)、狐花(きつねばな)、はっかけばばあ、と呼んで、日本では不吉であると忌み嫌われることもあるそうです。

しかし、悪いイメージだけではなく、利点もあります。この毒は長時間水に晒せば抜くことが可能であり、鱗茎は澱粉に富んでいるため、救飢植物として第二次世界大戦中などの戦時や非常時において食用とされた事もあるようです。また鱗茎は薬になり、有用植物としての働きもあるので熟知してもおもしろいと思います。

ちなみに、欧米を中心に園芸品種が多く開発されていて、赤のほか白、黄色の花弁をもつものもあります。

 
http://www.furuya-plants.com

Friday, September 19, 2008

BEWARE of Linepithema humile

温室の中で植物だけではなく、色々な生物がいます。常連のダンゴ虫や、クモ、蟻、蚊、等と季節の蝶々、ハチ、青虫、蝉、等です。その中で、高速で飛ぶ虫(ハチ、蝉、蚊、等)は基本的に好きじゃないし、植物に被害を与える虫(青虫、カイガラ虫、蝶々→卵産んでそれが葉を食べる寄生虫になる)も当然嫌いなので、一番危なくなくて一緒にやっていけるのは蟻とダンゴ虫とクモだと思っていました。しかし、温室担当として2度目の夏が終わって全部分かりました。
ああ見えても、蟻は危険です。見えないところでものすごい数の兵隊を隠して、そしてとても賢い戦略で他の生物を相次ぎ殺害していきます。

植木鉢の中で巣を作って、そのために根を食べたり、千切ったりします。その結果、植物が根から弱って病気にかかりやすくなったりします。アブラ虫、カイガラ虫、等の吸汁昆虫 を植物の葉に運んで、排泄物を吸わせて、太とらせてから自分達の食事にするのです。

蟻は種類がたくさんありますが、最もひどいのはアルゼンチンアリです。まだ日本では広島辺りしか発見されていないようですが、植木の流通などであっと言う間に全国に広がりそうです。


http://www.city.hatsukaichi.hiroshima.jp/kankyo_seikatsu/argentina/ant_04.html


ウィキペディアはこういうふうにアルゼンチンアリを紹介しています:

アルゼンチンアリ(亜爾然丁蟻) Linepithema humile


その性質から駆除や根絶が容易ではなく、果樹を食害し、人間を含む他生物の巣に侵入してきてその住人を襲い、そこから追い出し時には絶滅に追いやる、その結果間接的に生態系を破壊するなど、このうえもなく厄介なことで世界的に有名である。世界の侵略的外来種ワースト100(IUCN, 2000) 選定種であり、日本の侵略的外来種ワースト100選定種であり、特定外来生物にも指定されている。。。。。

。。。また他の多くのアリ同様、甘味が大好物でアブラムシカイガラムシといった吸汁性のカメムシ目昆虫を、その排泄物(甘露)を目的に保護する性質がある。これら吸汁性昆虫は多くが農業害虫であり、そうでなくても植物を弱らせたり伝染病をうつすので植物の勢いが弱まり、農作物の場合は当然のように収量が減少する。また本種自体も甘い実をつける果樹などを食害する。


http://www.furuya-plants.com

Monday, September 8, 2008

グレヴィレアが咲いています!!

グレベりアの花が咲いています!!


学名:Grevillea (Hybrid: ココナット・アイス)

先週は一本の木に一つのつぼみが出来きまして、早咲きかなと思ったのですが。。。
今週は他の木につぼみがたくさん出来て、次から次へと咲いています。
グレヴィレアのことはあまり知らなかったのですが、花はとても面白くて色々調べてきました。(^v^)

グレヴィレアは約340種類があって、大半がオーストラリア原産で、他はニューギニア、ニューカレドニアなどの南島原産となります。自生するオーストラリア品種が選定され、グランドカバーから高木までの交雑品種が作出されています。

グレヴィレアの花はとても独特で種類によって花房が異なります。クモ状、歯ブラシ状、大型のブラシ状という3つの基本的な形状があります。花の色も様々で、白色、クリーム色、ピンク色、赤色、黄色、オレンジ色、等があります。

クモ状:



左:Grevillea Oleoides、右:Grevillea Dielsiana


歯ブラシ状:
 
左:Grevillea Spinosa 右:Grevillea Acanthifolia、

大型ブラシ状:

 
左:Grevillea Petrophiloides、右: Grevillea Stenobotrya
ただ、グレヴィレアには耐寒性があまりなく、関東地方では路地植えはまだまだ難しいです。都内などではダメージなく冬越しするとの情報もありますので、これから少し期待出来ます。

Wednesday, September 3, 2008

ターミネーター?!

この前やっと時間を作ってオリーブの下半身に出ていた芽をとってきれいに剪定しました。
下から芽がたくさん出ていて、どこが幹なのかわからないぐらいボサボサでした。
本当に不思議ですね。どうして上だけじゃなく、下からも芽が出てくるのかなと思います。 少しなら分かるけど(他の木に時々あることですが・・・)、でも上より下の方がよく出るというのは初めての体験でした。
それで、色々考えたんですけど、やっぱりわかりません。もしかしたら輸入した時に枝と葉を全部きれいに取って、丸太状態で幹と根だけの形にしたのが原因かもしれないと思いました。成長した木は上からしか芽を出さないように何年間も訓練をされるけど、元の形に戻すと前の訓練を忘れて、上からも下からも、とにかく出せるところから出す!!という素晴らしい生命力をはきだすのではないかと思いました。

BEFORE ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・AFTER
 → 


しかし、その生命力を私が簡単に殺してしまいまして。。。

オリーブの木は頑張って出してた元気な枝・葉・芽を全部取ってしまいました。しかも、それだけじゃないのです。オリーブのその枝などの場所をホームにしていた生物達にも破壊をもたらした私のその行動が・・・・ 正にターミネーターのようにでした。

  


クモ、ダンゴ虫、家を壊してしまって、本当にごめんなさい!!


http://www.furuya-plants.com/